小原雅夫の仕事


   函館の高層マンション反対運動(4)

                                      小原雅夫(画家)
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   第6章   ヒートアップするマスコミの報道  地価監視制度の導入
   第7章   反対する住民団体が次々に誕生する


第6章   ますますヒートアップするマスコミの報道

第1章で述べた、「谷地頭15−7の高層建築を考える会」の旗揚げ以降、高層マンション関係の報道記事は連日となり、新聞社独自でもこの問題をいろいろな角度から検討し始めた。
函館市では1988年4月から「函館市西部地区歴史的景観条例」を施行して、全国的に見ても比較的早い時期から景観に対する啓蒙活動を行っていた事もあって、マスコミの追求は「それなのに何故こうなってしまったんだ、公の力でもっと何とか出来たはずだ、今からでもやってくれ」というものだった。
市としては「景観条例の理念の実現」「公による私権の制限」「住民の切なる願い」といったものの中で揺れ動き、今から思うと、大変な苦労をしていたと思う。
景観に対して全く関心のない自治体と異なり、景観保全へというベクトルを持っていただけに、その苦悩は尚更だったと思う。
以下に当時の新聞記事や住民によるビラを紹介する。



1990.4.25の報道
「道、監視区域を検討」

1990.4.25の報道
「西部全体に条例拡大を

1990.4.25の報道
「景観保存へ対策急げ」




1990.5.1の報道
「高層建築の規制を!」

1990.5.1のチラシ
観光客向けのチラシ

1990.5.2 の報道
「揺れる歴史的景観条例」



990.4.25 市の発表
函館市西部地区歴史的景観審議会
委員名簿










谷地頭町町民宣言の呼びかけ
のビラ
(谷地頭町15−7の会)

「祖先が私達に残してくれたよう
に、美しい景観を子孫に残す事
は私達の義務です。景観を破壊
し、住民を他に追いやるような高
層建築物には私達住民は絶対
反対です・・・・」










     1990.5.6
   「業者の声 採算譲れず」


1990.5.6

紙上討論会



函館市景観保
全課長

函館市建築指
導課長

と住民代表












1991.5.6 「建設、後絶たず」
1990.5.10ビラ「市民へのお手伝い」 署名簿